出産祝いをお渡しする場合、注意するべき
マナーとは?

<質問>
出産祝いを訪問して渡したいと思っています。
渡す際に心得ておくべきポイントは何でしょうか?





<回答>

新しい命の誕生。それは、母子のみならず、家族・親族・友人にとっても類まれなお祝い事。早く「おめでとう」の気持ちを伝え、心のこもったギフトを渡して祝福したいのは誰しもです。ただ、最近では赤ちゃんが生まれてから1週間程度は入院するお母さんが増えています。そのため、ご自宅にお伺いする時期は、退院してから母子ともに落ち着くころ、産後2~3週間以降を目安すると良いでしょう。昔から「産後の床上げは1ヶ月」と言われるように、退院してからも1ヶ月くらいは自宅でゆっくり休んで、妊娠前の身体に回復させていくことが大事とされるからです。

ご自宅を訪問して出産祝いを渡す場合、まずは相手の都合を最優先します。「○月○日○時頃」に伺いたいなど、こちらから日時を指定するのは失礼にあたります。また、訪問する時間帯も十分配慮しましょう。新生児期の赤ちゃんは2~3時間おきに寝たり起きたりを繰り返し、お母さんはその合間に睡眠をとったり食事をしたり、休むひまもないほど。そのサイクルに合わせてお伺いするよう、上手に訪問時間を調整する必要があります。そして、滞在時間はなるべく「短めに」が大原則です。長居をすると母子にたいへんな負担がかかります。1時間以内を目安においとましましょう。

次に、訪問する際のエチケットをまとめてご紹介します。まず、お伺いする場合はできるだけ少人数で行くこと。風邪をひいている時は絶対に訪問しないこと。さらに幼児を連れて行かない、家に着いたら手を洗わせてもらうこと。母子の健康や衛生面を考慮すれば、これらは常識的なマナーです。当然のことですが、どんなに可愛くても赤ちゃんを勝手に触らない、お母さんはノーメイクのことも多いので男性の訪問は自重したほうが賢明でしょう。

最後に、出産祝いを渡すときに悩みがちな、表書きとのしの種類について。まず、濃墨(毛筆、筆ペン、サインペンなど)で、上段に「御祝」「祝御安産」「寿」「御出産御祝」などとはっきり記します。下段中央には、表書きよりもやや小さな字で氏名を書き入れます。グループの場合は連名にするか、「○○外一同」といった書き方にします。のしの水引は「紅白蝶結び」がスタンダード。紅白蝶結びは、何度でも結び直せることから「何回あっても喜ばしい」という意味を持っており、お祝い事に用いられる様式です。

出産祝いを渡しにご自宅へ伺うのは、お母さんにとってもちょっとした気分転換になり、喜ばれることでしょう。その一方、最近では贈り物を直送するケースも増えつつあります。出産祝いは母子の体調を気遣うことがいちばん大切。品物を先に配送しておき、相手が落ち着いたころにお会いしてお祝いを述べても、失礼にはあたりません。