出産内祝い(お返し)を贈る時のお礼状マナー

出産内祝い

出産内祝いとは、赤ちゃんの誕生を祝ってくださった方へ感謝の気持ちを伝える贈り物です。しかし、それだけでは感謝の気持ちが十分に伝わらない場合があります。そんなときに添えたいのが「お礼状」です。お礼状には、言葉を通じて感謝を伝えるという役割があり、相手との関係をさらに深める大切な手段となります。この記事では、出産内祝いに添えるお礼状の基本的な構成や書き方、相手に応じたマナーや注意点について解説します。

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出産内祝いのお礼状に書くべき基本の流れ

出産内祝いのお礼状に書くべき基本の流れ

季節の挨拶と頭語で礼儀を整える

手紙の書き出しでは、相手への敬意と心配りが伝わるように整えることが大切です。まず「拝啓」や「謹啓」といった頭語で始め、そのあとに季節に合った挨拶を続けます。たとえば春であれば、「春暖の候、お元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます」といった表現が自然です。こうした季節の言葉は、形式にとどまらず、相手を思いやる気持ちを伝える手助けにもなります。

出産祝いへのお礼

時候の挨拶に続いては、いただいた出産祝いへのお礼を明確に伝える部分になります。このとき、単に「ありがとうございました」と述べるだけでなく、具体的にどのような品をいただいたのかを記載すると、感謝の気持ちがより具体的に伝わります。たとえば「このたびは、心のこもった素敵なベビー服をお贈りいただき、誠にありがとうございました」といった形です。

お祝いに対する報告として赤ちゃんの紹介

お祝いをくださった方へ赤ちゃんの情報を伝えることも、心の通ったお礼状には欠かせない要素です。赤ちゃんの名前と誕生日、そして可能であれば名付けの由来や込めた思いを簡潔に紹介しましょう。たとえば「このたび無事に長女を出産し、『名前(ふりがな)』と名付けました。明るく温かい心を持った子に育ってほしいという思いを込めました」といった内容によって、相手は赤ちゃんの存在をより身近に感じることができ、単なる贈答のやりとり以上の温かさを感じることができます。

出産内祝いの品物について触れる

赤ちゃんの紹介のあとには、内祝いの品について簡単に触れます。ただし、このときに「お返し」という言葉は使わず、「ささやかですが感謝の気持ちを込めてお贈りいたします」「心ばかりの品をお届けいたします」など、柔らかい表現に留めることが重要です。このような表現にすることで、相手に義務的な印象を与えることなく、感謝の気持ちが自然に伝わります。

お礼の最後に感謝と敬意を伝える

最後の段落では、これからも良好な関係を続けていきたいという気持ちを伝えましょう。「今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」「今後とも親子ともどもよろしくお願いいたします」といった表現が丁寧で一般的です。その後、結語として「敬具」「謹言」「敬白」などを使って締めくくります。最後に日付と差出人の名前を書き、基本的には夫婦の連名で記載します。

お礼状を書く際のマナー

お礼状を書く際のマナー

適した便箋と封筒を選ぶ

出産内祝いに添えるお礼状では、使用する便箋と封筒のデザインにも細やかな心配りが求められます。選ぶべきなのは、白または淡い色合いの無地の便箋と封筒です。過度に華やかな柄やカジュアルすぎるものは避け、落ち着きのある品のよさが感じられるものがふさわしいとされています。レポート用紙やコピー用紙など、事務的な印象を与える紙はお礼状には適していません。

筆記具は丁寧さが伝わるものを使う

筆記具にも配慮が必要です。格式を重んじる場合は、毛筆や万年筆が理想的な選択肢です。ただし、日常的に使い慣れていない方には書きにくさがあるため、最近では黒や濃い青のインクを使ったボールペンも一般的に用いられるようになっています。文字がはっきり読みやすく、丁寧に書かれていれば、それだけで十分に誠意が伝わります。

縦書きか横書きかは相手に合わせる

文章の配置については、縦書きが最も正式とされています。縦書きは形式を重んじる相手にふさわしく、落ち着いた印象を与えます。ただし、友人や同年代の親戚など、気のおけない関係性であれば、横書きでも失礼にはなりません。横書きはややカジュアルな印象になりますが、親しみを込めて感謝を伝える手段として自然に使えます。

言葉の選び方と送る時期の注意点

言葉の選び方と送る時期の注意点

忌み言葉と句読点は避ける

お祝いごとの手紙では、「返す」「戻る」「終わる」「切れる」などの表現は避けます。これらは不吉な印象を与えるため、使わないようにします。また、「重ね重ね」や「またまた」といった繰り返し言葉も控えるのが基本です。句読点も、文章が途切れる印象を与えるため、お祝いの手紙では使わないのが丁寧とされています。とくに年配や目上の方への手紙では、こうした細かな点に注意を払いましょう。

内祝いが遅れる場合は手紙を先に送る

出産後は慌ただしく、内祝いがすぐに用意できないこともあります。そのようなときは、まず感謝の手紙だけでも早めに送りましょう。「内祝いは後日改めてお届けいたします」と一言添えると丁寧です。特に職場関係や年長の親族には、早めの対応が信頼につながります。

喪中の相手には時期と表現に配慮する

喪中の方へは、四十九日を過ぎてから内祝いを送るのが基本です。遅れる場合は、まずお礼状だけを先に送りましょう。このときは、「ご事情を察しながらも、お祝いをいただき深く感謝申し上げます」など、相手への気遣いを忘れずに。品物も控えめなものを選ぶと安心です。

相手との関係に合わせたお礼状の例文

相手との関係に合わせたお礼状の例文

上司や目上の方

拝啓
新緑の候 ◯◯様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます
このたびは 長男誕生に際しまして温かいお祝いをいただき誠にありがとうございました
頂戴いたしましたベビー用品は早速使わせていただき大変重宝しております
子どもには 名前(ふりがな) と名付けました 健やかに育つよう願っております
ささやかではございますが心ばかりの品をお贈りいたしますのでご笑納いただければ幸いです
今後とも変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます

敬具

令和◯年◯月◯日
◯◯ ◯◯(ご夫婦の連名)

親族(年配の方)

拝啓
向暑の候 皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます
このたびは 赤ちゃんの誕生に際しまして温かいお祝いを賜り誠にありがとうございました
いただきました可愛らしいお洋服はとても肌触りが良く毎日愛用しております
子どもには 名前(ふりがな) と名付けました 笑顔の絶えない子に育ってほしいという願いを込めています
感謝の気持ちを込め内祝いをお届けいたします
今後とも家族一同どうぞよろしくお願いいたします

敬具

令和◯年◯月◯日
◯◯ ◯◯(ご夫婦の連名)

友人・同年代の相手

先日は赤ちゃんの誕生に際し素敵なプレゼントをありがとう
おかげさまで母子ともに元気で毎日少しずつ育児に慣れてきています
名前(ふりがな) と名付けた我が子はよく笑ってとても元気です
感謝の気持ちを込めてささやかながら内祝いを贈らせていただきます
今後も家族ともどもよろしくお願いします

まとめ

まとめ

出産内祝いに添えるお礼状は、贈り物と同じく大切な感謝の表現です。文面は相手に敬意を示す内容で、形式や言葉選びに気をつけましょう。目上の方には丁寧な表現を心がけ、親しい相手には柔らかい言葉を使うと良いです。タイミングやマナーに配慮し、手紙を通じて感謝の気持ちを伝えることが、より心のこもった贈り物となります。

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