香典返しの「掛け紙」で気をつけたい4つのポイント

※地域の慣習などにより異なる場合もあります。ご両親や身近な方など、地域の慣習に詳しい方に相談しましょう。

香典返しの「掛け紙」で気をつけたい4つのポイント

香典返しを贈る時、掛け紙(のし紙)や水引、表書きの書き方など、お祝いの時とは違うマナーに悩んだことはありませんか?

この記事では、香典返しの「掛け紙(のし紙)」について一般的なマナーをご紹介します。

掛け紙とのし紙の違い

掛け紙とのし紙の違い

弔事の贈り物には熨斗(のし)がない「掛け紙」を掛けます。「熨斗(のし)」とは、あわびを薄く延ばした「熨斗鮑(のしあわび)」のことで、慶事の際贈り物に添える縁起物です。そのため、弔事には使われません。

本来は品物に紙を掛け、その上に水引を結び、慶事の時はのしを添えますが、現在は簡略化され、すべて印刷された紙を使うのが一般的です。のしも印刷された紙を「のし紙」、水引だけが印刷された紙を「掛け紙」といいます。

「掛け紙(のし紙)」の選び方

「掛け紙(のし紙)」の選び方

まず、香典返しは弔事なので、前項でも触れた通りのしがない「掛け紙」を選びます。
仏式の葬儀では「蓮の花」が描かれた掛け紙が一般的ですが、他宗教では蓮の花がない掛け紙が適切です。水引は、「黒白結び切り」 が一般的ですが、関西〜西日本や北陸地方など一部地域では「黄白結び切り」の水引が使われることもあります。

結び切りとは、いわゆる「本結び」のことです。一度結ぶと端を引っ張ってもほどけない様子から「二度と繰り返さない」という意味があり、弔事以外にも繰り返すと良くない婚礼やお見舞いなどにも使われます。

また、結び切りと同じようにほどけにくい「あわじ結び」が使われることもあります。この結び方は端を引っ張るとさらに強く結ばれる事から「末永く付き合う」という意味もあり、慶事、弔事のどちらでも使えます。

表書き

表書き(水引の上)には贈り物の目的を書き、水引の下には贈り主の名前を書きます。水引に文字が重ならないよう気をつけましょう。

表書き

香典返しの場合、表書きには「志」と書くのが一般的です。

関西〜西日本では「満中陰志」と書く地域もあります。その他にも「粗供養」や「偲び草」、「茶の子」、「◯回忌」、「忌明志」など、地域や宗教によって異なります。

水引の下には、「○○家」、または喪家の姓を書くのが一般的です。最近は喪主のフルネームを書く場合もあるようです。

墨の濃さ

表書きや名前を書く時、文字は毛筆などを使い、黒色で書きましょう。最近は、薄墨を使う方も増えています。

宗教別ごとの一般的な水引の色や表書きの書き方をご紹介します。

宗教や地域を問わないもの

宗教や地域を問わないもの

水引 … 黒白の結び切り
表書き … 
名前 … ○○家、喪家の姓、喪主のフルネーム

仏式

仏式

掛け紙 … 蓮が描かれたもの、無地
水引 … 黒白、黄白の結び切り
表書き … 志、満中陰志(関西)
名前 … ○○家、喪家の姓、喪主のフルネーム

関西〜西日本や北陸地方では「黄白の結び切り」の水引と表書きに「満中陰志」を使う地域もあります。

神式、キリスト教

神式、キリスト教

水引 … 黒白、黄白の結び切り
表書き … 志、偲び草
名前 … ○○家、喪家の姓、喪主のフルネーム

香典返しに適した包装

香典返しに適した包装

包装のやり方には「内掛け(内のし)」と「外掛け(外のし)」の2種類があります。

内掛け(内のし)…品物の上に直接紙をかけ、その上から包装紙で包む
外掛け(外のし)…包装紙の上から紙をかける

お祝い事ではない香典返しには控えめに感じる「内掛け(内のし)」がより適しています。
また、最近は当サイトのようなギフト専門店などを通じての配送が多く利用されています。その場合、配送中に紙が破れたり汚れたりするのを避けるため、内掛け(内のし)が選ばれることが多いようです。

しかし、相手に直接会って手でお渡しをする場合は、外掛け(外のし)を用いるのが主流です。そのため、一般的には直接持参する場合は「外掛け(外のし)」、配送する場合は「内掛け(内のし)」というように使い分けることが多いようです。

まとめ

■仏式の掛け紙
「蓮あり」の掛け紙に「黒白結び切り」の水引、表書きは「志」が一般的。

■神式、キリスト教の掛け紙
「黒白または黄白の結び切り」の水引、表書きは「志」「偲び草」などが一般的。

■関西〜西日本、北陸地方の掛け紙
水引は「黄白の結び切り」、表書きは「満中陰志」とする地域もある。

■香典返しの包装
持参する場合は「外掛け(外のし)」、配送する場合は「内掛け(内のし)」と使い分ける。

地域の慣習や宗教によってマナーは異なります。宗教を問わずに使える書き方だけでも覚えておきたいですね。迷ったときは、地域の慣習に詳しい方に相談しましょう。

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