香典の金額が多いと失礼にあたる?その理由と正しい香典返しのマナー

香典返し・法要・法事

※地域・慣習・宗派により一部異なる場合がございます。ご了承ください。

香典の金額は、多ければ多いほどよいのでしょうか。実は、そうでもありません。香典の金額が相場よりも多いと、遺族を不快な気持ちにさせてしまう心配があります。香典は遺族に失礼のないよう贈りたいものです。

そこで今回は、香典の金額が多いと失礼にあたる理由や、香典金額の相場、加えて、高額な香典をいただいたときの香典返しのマナーなどについて解説します。

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葬式の香典の金額が多いと失礼とされる理由

香典は、故人へのお供え物として贈るものです。そのため、金額が多い方が気持ちを表せられるのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、香典の金額が多いと、遺族に対し失礼にあたるおそれがあるため注意が必要です。この段落では、香典の金額が多いと失礼になる理由を解説します。

ご祝儀の意味に捉えられるため

相場よりも高い香典は、お祝い事のときに贈るご祝儀と同じ意味に捉えられるおそれがあります。そのため、香典とご祝儀は金額の違いを明確にすべきです。また、香典の金額が多いと、さらなる不幸が訪れるように感じる方もいます。

お金が重なると「不幸が重なる」と解釈されるため

香典の金額が高額になると、必然的に香典袋の中のお金が重なることになります。弔事において「重なる」は、避けるべき忌み言葉。そのためなかには、お金を重ねることによって「不幸が重なる」と解釈する方もいます。

金額が多い香典は遺族の負担になるため

香典をいただいたら、遺族は香典返しを贈るのが一般的です。香典返しは、いただいた香典の半額〜3分の1くらいの品物を贈ります。つまり、高額な香典を贈ると遺族の負担が大きくなるのです。家族を亡くして間もない遺族に余計な負担をかけないよう、配慮する必要があります。

地域の慣習や決まり事から外れているため

居住する地域や親族間によっては、香典の金額を決めていることも珍しくありません。周囲より多く香典を包むことによって、地域の方や親戚との関係が悪くなる可能性もあるため、周りと足並みを揃えることも大切です。

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【関係性別】失礼にならない香典の金額例

香典の金額は、故人との関係性によって異なります。ここからは、失礼にならない香典の金額例を、故人との関係性別に解説します。

亡くなった方失礼にあたらない香典の金額
自分または配偶者の親5〜10万円
自分または配偶者の兄弟・姉妹3〜5万円
自分または配偶者の祖父母1〜3万円
自分または配偶者のおじ・おば1〜2万円
自分または配偶者のいとこ5000円〜1万円
友人・知人5000円〜1万円
隣人・近所の人5000円

自分または配偶者の親は5〜10万円

自分または配偶者の親が亡くなったときの香典額は、同居の有無に関係なく5~10万円が相場です。自分から一番近い親族にあたるため、互助の意味合いも強く、他の親族よりも香典の金額は高くなります。

自分または配偶者の兄弟・姉妹は3〜5万円

自分または配偶者の兄弟・姉妹が亡くなったときの香典は、3〜5万円を包むのが一般的です。兄弟や姉妹とは婚姻などによって、別々に暮らしていることも多いでしょう。しかし、血縁では二等親にあたるため、他の親族よりも香典額は高くなります。

自分または配偶者の祖父母は1〜3万円

自分または配偶者の祖父母が亡くなったときの香典額の相場は、1〜3万円です。ただし、学生や新社会人など年齢的に1~3万円を包むのが難しい場合は、両親や親戚の方に相談して香典額を決めても問題ありません

自分または配偶者のおじ・おばは1〜2万円

自分または配偶者のおじ・おばが亡くなったときの、香典額は1〜2万円が一般的です。おじやおばが亡くなった場合は、誰が葬儀に参列するかによって包む金額を決める方も少なくありません。夫婦で参列するなら2万円、自分一人で参列するなら1万円とする方もいます

自分または配偶者のいとこは5千〜1万円

自分または配偶者のいとこが亡くなったときの香典は、5000円〜1万円を包む方が多いです。ただし、香典の金額は生前のお付き合いの程度によって異なります。普段から連絡を取るような仲なら1万円、ほとんど顔を合わせることがなかったのなら5000円が相場です。心配な場合は、他の親族に相談しましょう。

友人・知人は5千〜1万円

友人・知人が亡くなったとき、香典として贈る金額は5000円〜1万円が相場です。ただし、故人とのお付き合いの深さによって、香典の金額は上下します。亡くなった友人の家族と付き合いがある場合は1万円、本人以外と関わりがない場合は5000円など、故人やその家族とのご縁で金額を決めるとよいでしょう。もちろん、他の友人と揃えることも大切です。

隣人・近所の人は5千円

隣人・近所の人が亡くなったときの香典の金額は、5000円が一般的です。故人やその家族との付き合い方、過去にいただいた香典額などで具体的な金額を決めます。ただし、地域の慣習や近所同士の決まりごとがある場合はそちらを優先しましょう

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失礼に当たらない香典のマナー

香典には、避けるべき数字やお札に関することなど、古くから言い伝えられているマナーがあります。マナーを守らずに贈ると、遺族に対し失礼にあたるため注意が必要です。この段落では、香典のマナーについて解説します。

4・9の数字になる金額を避ける

香典を贈る際は、4と9の数字がつく金額を避けましょう。日本では、「4」は「死」、「9」は「苦しむ」につながるという考え方があります。語呂合わせに関する慣習を気にする方も多いため、香典に限らず4と9に関係する金額は避けた方が無難です。

偶数の金額にならないようにする

香典の金額は、偶数ではなく奇数の金額にします。偶数は割り切れるため、「不幸を割り切ってしまう」との意味があるからです。そのほか、割り切れる偶数の「切れる」という言葉が不吉であるとのいわれもあります。

新札を使わないようにする

香典に新札を使うのは、マナー違反となります。香典に新札を使うと、「故人の死に対する準備をしていた」という解釈になってしまうからです。そうはいっても、ボロボロのお札を包むことも失礼にあたります。香典は、適度に使用感のあるお札を包む、もしくは新札に折り目を付けて包むようにしましょう。

お札の枚数を奇数にする

先述した通り、香典は偶数の金額がマナー違反となるため、奇数で揃えます。ただし、金額よりもお札の枚数を意識することが重要です。たとえば2万円を包む場合は、1万円札を2枚ではなく、「1万円札1枚+5千円札2枚」にすれば失礼にはあたりません。なぜなら、後者はお札が3枚という奇数になるからです。このように、香典は金額だけでなくお札の枚数にも配慮します。

年齢・立場に見合った金額を包む

香典は、自分の年齢や立場によっても金額が異なります。たとえば、学生や新社会人が多い20代は、5000円〜1万円が香典金額の相場です。なかには、20代後半くらいから経済的に余裕が出てくる方もいますが、目上の方よりも多く包むと失礼にあたるケースもあります。包む金額は、周囲と合わせることが基本です。

30代になると、自立し経済的に安定する方も少なくありません。香典は、故人との付き合いの深さによって1〜3万円程度を包みましょう。

40代以上の方は、社会的立場が高くなり人脈も広がります。会社関係や取引先の方には自分の役職に見合った金額を、友人や知人ならお付き合いの深さに合わせた金額を、そして、親族なら関係性に相応しい金額を、判断して包むことが大切です。

自分の年齢失礼にあたらない香典の金額
20代の人5000円~1万円
30代の人1~3万円
40代以上の人1~5万円

高額な香典をいただいた際の対応

香典に包む金額は、生前のお付き合いの深さや血縁、年齢、ビジネスなどの関係性によって相場が決まっています。とは言え、故人への感謝やお悔やみの気持ちは、包む人によって変わるものですから、時には相場に見合っていないということもあります。

仮に、相場とあまりにもかけ離れた金額の場合でも、それを指摘するのはNG。 包む人から故人への気持ちとして受け取ることが大切です。

では、実際に金額差がありすぎるときに、どうしたらいいのかをご紹介いたします。

一般的に、香典のお返しは「半返し」が相場と言われています。そのため、香典の相場より少なすぎる場合であっても、香典の半額相当の品をお返しするといいでしょう。

一方、高額な香典の場合には、必ずしも「半返し」が必要ということはありません。高額な香典をいただいた場合には、親族へのお礼と合わせて四十九日などの忌明けに送るお礼状と一緒に、お返しの品を贈ると良いでしょう。

香典にも金額の相場があるように、香典返しにも相場があり、マナーがあります。故人に代わって、感謝の言葉を返すのが香典返しですので、お気持ちをきちんと伝えることが大切です。

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まとめ

香典の金額には、年齢や関係性によって相場があります。この相場からかけ離れた金額を贈ることは、失礼にあたるため注意しなくてはなりません。故人を偲び、遺族に心を寄せて香典を贈るには、香典におけるマナーを守ることが大切です。遺族に失礼のないよう、香典のマナーを押さえて贈りましょう。

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この記事を書いた人
ハーモニック編集部

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