赤ちゃんが生まれたという知らせは、誰にとってもかけがえのない喜びです。大切な人の新しい門出に心を込めてお祝いを贈ろうとするとき、「新札は必要なのか」「金額の相場はどのくらいか」「どのように渡すのが良いのか」など、どう準備すればいいのか迷うこともあるでしょう。この記事では、出産祝いにふさわしい新札の扱い方や関係性に応じた金額の目安、そして贈る際のマナーや注意点について解説します。

出産祝いにふさわしい新札

出産祝いには新札を包む
出産祝いでは、新札を包むのが礼儀とされています。それは、赤ちゃんの誕生という新たなスタートを祝う場にふさわしい、清潔感のあるお札だからです。しわひとつない新札は、事前に用意したという丁寧な姿勢を伝えることにもつながります。贈る側の誠実さや温かい気持ちが、そうした細かな配慮から自然と相手に伝わるのです。
新札を用意する手順
新札は銀行や郵便局の窓口で両替するのが確実ですが、平日の営業時間内しか対応していないため、早めの準備が必要です。来店が難しい場合は、ATMに併設された両替機を使うのも便利です。時間外に利用できる機器もあるため、対応している場所を事前に確認しておくと安心です。また、折り目のないピン札を普段から保管しておけば、新札が用意できないときの代用になります。
出産祝いの金額は関係性によって異なる

親や祖父母が贈る場合
親や祖父母から孫への出産祝いは、3万円〜10万円程度が一般的です。特に初孫の場合は特別感から高額になることもあり、現金に加えてベビーグッズや育児用品を添えることも多く見られます。定番の贈り物としては、名入れグッズや実用的なベビー用品が人気です。
兄弟や友人に贈る場合
兄弟や親しい友人には、1万円〜5万円程度が目安です。関係が深いほど金額が上がる傾向があり、現金に代えて育児グッズや名入りアイテムを贈るケースもあります。贈る相手のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことがポイントです。
職場の人へ贈る場合
職場の同僚には3,000円〜5,000円程度、上司には5,000円〜1万円程度が相場です。個人で贈るほか、連名で贈ることも多く、チームでの連携や心遣いが感じられる形にすると好印象です。高額すぎる金額は相手に負担を与えるため、注意が必要です。
親戚に贈る場合
親戚への出産祝いは、関係性により3,000円〜3万円ほどと幅があります。交流が深ければ金額を高めに、あまり親しくない場合は無理のない範囲で包むのが基本です。これまでのやりとりや家族内の慣習も参考にすると安心です。
出産祝いを贈る際のマナーと注意点

渡すタイミングと方法
出産祝いは出産後7日〜1か月以内に贈るのが一般的です。直接渡す場合は相手の体調や都合を事前に確認し、無理のない時期を選ぶようにしましょう。郵送や宅配での贈り方もよく使われており、相手にとっても負担が少なくて済みます。
ご祝儀袋の形式と書き方
ご祝儀袋は「蝶結び」の水引が付いたものを選びます。表書きには「御出産御祝」や「御祝」などが適しており、差出人の名前はフルネームで書くのが基本です。夫婦で贈る場合は右に夫、左に妻の名前を並べて書きましょう。
お札の入れ方と袱紗の使い方
お札は肖像画が上にくるように、表面を上にしてご祝儀袋へ入れるのが基本です。開封時に顔が見えることで、丁寧で明るい印象を与えます。持参する際は、ご祝儀袋を袱紗に包むのが正式なマナーです。出産祝いのような慶事には、赤やピンクなど明るい色の袱紗が適しており、グレーや黒など弔事用の色は避けましょう。渡すときは袱紗から丁寧に取り出し、表書きが正面になるように整えて渡すのが望ましいとされています。
出産祝いで避けた方がいい贈り物

縁起が悪いとされるアイテムは避ける
出産祝いの贈り物には気をつけるべきポイントもあります。たとえば刃物類(包丁やハサミなど)は「縁を切る」ことを連想させるため、出産祝いには不向きとされています。同じく、ハンカチも「手巾(てぎれ)」と書くことから「別れ」を意味するとされ、贈り物には適していません。
相手の状況や好みに配慮する
香りが強いものや化粧品などは、赤ちゃんやママが匂いに敏感なこともあるため避けるのが無難です。高額すぎるアイテムや趣味に偏った贈り物も、相手に気を遣わせたり、好みに合わなかったりする可能性があります。実用性があり、相手がすぐに使えるものを選ぶことが、出産祝いでは何よりも大切です。
出産祝いに添えたいメッセージ

相手に合わせたメッセージの選び方
出産祝いのプレゼントやご祝儀に、ひとこと心のこもったメッセージを添えると、より印象深い贈り物になります。メッセージは形式にこだわりすぎず、相手の状況に寄り添った言葉を選ぶのがポイントです。
メッセージカードの文例
目上の方や仕事関係の相手に贈る場合
落ち着いた印象を大切にしたいときは、「ご出産おめでとうございます。赤ちゃんが健やかに成長され、ご家族にたくさんの笑顔が訪れますよう心よりお祈りいたします」といった丁寧な文面がおすすめです。上司や取引先など、ビジネス関係の相手にも失礼なく使えます。
親しい人に贈る場合
親しい友人や家族に贈る出産祝いには、堅苦しくならず、自分らしい言葉で気持ちを伝えるのが一番です。「赤ちゃんの誕生、本当にうれしいよ!これからの毎日が笑顔でいっぱいになりますように」など、明るく温かみのあるメッセージは心に残りやすく、受け取る側にも喜ばれます。かしこまった形式にとらわれず、普段の言葉で気持ちを表現することで、より深い想いが伝わります。
まとめ

出産祝いは、新しい命の誕生を祝う気持ちとともに、相手への思いやりを形にする贈り物です。新札を使うことで丁寧な印象を伝え、関係性に合った金額を選ぶことも重要なマナーのひとつです。ご祝儀袋や袱紗の使い方、贈るタイミングなどの基本的な礼儀に加えて、避けるべき品やメッセージの添え方まで気を配れば、より心のこもった贈り物になります。形式にとらわれすぎず、相手を思いやる気持ちを大切にすることが、何より喜ばれる出産祝いにつながります。
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