「社員のウェルビーイング向上に向けて制度は整えているのに、効果が出ていない・・・」そのように感じることはありませんか?
福利厚生の充実や社内イベントの開催、インセンティブの導入など、一見うまくいっているようでも、企業から社員に対する「本当の想い」は届いていないことがあります。
本記事では、「ウェルビーイング」という視点から、社員が心も体も元気で、いきいきと働けるために、どんなサポートが必要なのかを分かりやすくお伝えします。
社内イベントやインセンティブでは届かない想いを、ギフトという形で伝える新しいアプローチもご紹介いたします。
社員の力は「私生活の充実」から始まる

社員の主体性・自律的な行動を促すには、単に制度を整えるだけでは不十分です。
土台として必要なのが、社員一人ひとりが「心身ともに安心できる状態」、すなわちウェルビーイングが確保されていることです。
その中には、社員本人だけでなく社員の家族やその周辺も含まれており、「私生活における人間関係」が満たされていることが大切です。
本章では、まず「ウェルビーイング」とは何かをあらためて整理し、そのうえで社員の力を引き出す「エンパワーメント」との関係性についてわかりやすく解説します。
ウェルビーイングとは?私生活も含めて「満たされた状態」の本質
ウェルビーイング(Well-being)とは、直訳すると「良好な状態」であり、「身体的・精神的・社会的に良好な状態が持続していること」とされています。
ここで重要なのは、「社会的に」という観点です。つまり、職場だけでなく家庭・地域・人間関係など、生活全体が心地よく機能していることが含まれます。
例えば、職場でどんなに評価されていても、家族が体調を崩していたり、育児や介護などで不安を抱えていたりすれば、本人の心はどこか落ち着かず、満たされた状態とは言えません。逆に私生活での安心や安定感があると、人はより自然に前向きに、積極的に社会と関われるようになります。
このようにウェルビーイングは、「働く意欲の前提条件」とも言えるのです。
エンパワーメントとは?主体的な行動の土台
エンパワーメントとは、従業員が自ら考え、判断し、行動する力を発揮できるようにする考え方や仕組みのことです。
これは細かく指示を出すマイクロマネジメントの対極にある概念であり、自律的な人材を育て、組織を活性化させるうえで欠かせないとされています。
しかし、エンパワーメントが真に機能するためには、その人自身が「自信」「安心感」「心の余裕」を持っていることが前提です。
つまり、本人の土台となる生活、特に家族との関係性や家庭環境が不安定なままでは、どれだけ制度や権限を与えても、自律的な行動は難しくなります。
ウェルビーイングとエンパワーメントはどうつながるのか
ウェルビーイングとエンパワーメントは次のように関係しています。
・ウェルビーイング=土台(心・体・環境の安定)
・エンパワーメント=結果(自発的な行動や関与)
つまり、ウェルビーイングが整っているからこそ、エンパワーメントという「自らの力を発揮する状態」に到達できるのです。
さらに、企業がウェルビーイングの対象を「職場」だけでなく「私生活」にも広げることができれば、社員一人ひとりの行動力や創造力をさらに引き出すことが可能になります。
社員のウェルビーイング向上に向けた取り組みと課題

本章では、従来の施策の限界を整理しながら、家族を含めた私生活全体を支えるアプローチの重要性について掘り下げていきます。
ファミリーデーの限界
多くの企業では社内コミュニケーションを活性化するために、ファミリーデーなどの家族参加型イベントを実施しています。
一見、家族を巻き込んだ良い施策に見えますが、年に一度のイベントでは社員のウェルビーイング(日常的な安心感や心の安定)を継続的に支えるには不十分です。また、共働き家庭が増加する中で参加が困難な家族も多く、かつ、そもそも家族を持たない選択をしている社員にとっては参加すらできないイベントです。
参加者の満足度は高いかもしれませんが、全社員にとって効果的な施策とは言えない状況です。結果として、社員のエンパワーメント(自発的な行動や関与)を引き出すまでには至らないケースがほとんどです。
インセンティブや報酬制度の限界
給与や評価制度といった金銭的インセンティブは、社員のやる気を引き出す「仕組み」として広く使われています。
短期的なモチベーション向上やエンパワーメントには一定の効果がありますが、多額の報酬を出さなければ効果は薄く、かつ、従業員の私生活における人間関係を充実させることに直接は寄与しません。
働き方改革における家族視点の不足
テレワークやフレックスタイム制など、働き方改革が進む中で、社員の時間的な自由度や業務効率は確かに向上してきました。しかし、その多くが「働く本人の都合」や「業務効率」の視点にとどまっており、私生活における人間関係を深化させたり、改善させたりする支援にはつながりません。
従来の社員のウェルビーイング向上に向けた取り組みは「職場」という枠組みに限定されていました。しかし、社員の本当の土台は、「仕事」だけでなく「私生活での人間関係」や「家庭環境の安定」にあります。
これからの企業には、職場環境だけでなく、家庭・私生活も含めたウェルビーイングを支える仕組みが求められます。その土台が整うことで、初めて社員はエンパワーメントが自然と育つのです。
次章では、こうしたウェルビーイングとエンパワーメントの関係をふまえ、
社員の私生活にアプローチできる具体的な支援の仕組みと、弊社サービスの活用法をご紹介します。
社員と家族に届くギフトで、ウェルビーイングを育む

弊社が提供するギフトサービスは、単なる贈り物ではありません。
社員一人ひとりが「大切な人」に伝えたい想いや、関係性に合わせた“ストーリー”を起点とする、新しいかたちのギフトです。
ギフトを通じて、社員とその大切な人との関係が深まり、心のつながりが生まれます。その体験は、社員自身の安心感や充実感を高め、結果として職場での集中力や挑戦意欲の向上にもつながっていきます。
私たちは、この“ストーリーから始まる行動変容”を通じて、企業と社員のより良い関係づくりを支援しています。
社員それぞれの「大切な人」と関係を深めるストーリーを提案
皆様は「大切な人」と聞いて、誰を思い浮かべますか?
両親、祖父母、パートナー、子ども、ペット――皆様が大切に思う相手は人それぞれです。
弊社がご提供するギフトは、“モノ”ではありません。
社員一人ひとりが「大切な人」に伝えたい想いや、関係性に合わせた“ストーリー”をご提案する、新しい形のギフトです。
ストーリーに基づいたギフトはこれまでのような形式的な贈り物とは異なり、大切な人との会話が生まれたり、ふれあいの時間が増えたりと関係性を深める「きっかけ」をつくります。
このように大切な人との関係が深まることで、社員自身の精神的な充実や安心感にもつながり、結果として職場での集中力や創造性の向上にも好循環をもたらします。
「ストーリー」に共感して、社員の行動が変わる
従来のギフトでは、「誰に贈ろうか?」「どれにしよう?」と悩むうちに、人任せになってしまったり、気づいたときには申し込み期限が過ぎていたり……。そんな経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。
弊社がご提供するギフトは、「大切な人」に伝えたい想いに共感できる“ストーリー”が起点となっており、そのストーリーに心をうごかされた社員が自らの意思で「行動を起こす」仕組みとなっています。
例えば、ストーリーに共感し「この機会に、あらためて大切な人との関係を見つめ直したい」そんな気持ちが芽生えることで、社員の行動にも変化が表れはじめます。
そうするとギフトを受け取った家族やパートナーから、「ありがとう」「元気にしてる?」と連絡が来て久しぶりの会話が生まれる。そこからまた新たなつながりや温かい時間が育まれていきます。
社員がストーリーに共感し、自らの手で選ぶからこそ、行動が変わり、心の距離が縮まる。そんな「行動変容」のきっかけとなるのです。
よくあるご質問(FAQ)

ギフトには具体的な効果があるの?
A:ギフトを通じて、社員の大切な人との充実した時間が生まれることで、家庭の信頼関係も深まり、社員の心の安定や意欲を支えることができます。
その結果、社員の仕事におけるパフォーマンスが高まったり、大切な人も気にしてくれる会社へのエンゲージメントが高まったりします。
社員の多様な価値観にはどう対応すればいい?
A:社員が自分で選べるストーリー別のカタログ形式となっており、両親・パートナー・子どもだけでなく、祖父母・自分自身・ペットへのギフトも用意しております。
そのため、社員一人ひとりの大切な人との関係性やライフスタイルに合わせ柔軟な対応が可能です。
まとめ
社員のパフォーマンスは、職場だけでつくられるものではありません。
家庭での安心感、家族との信頼関係、日常のふれあい等の生活全体のウェルビーイングこそが、エンパワーメントを支える真の基盤です。
社員のウェルビーイングを高め、組織の自律と活力を育てる施策にご関心のある方は、どうぞお気軽にハーモニックまでお問い合わせください。貴社に合ったご提案をいたします。
