新築祝いをいただいた際には、その感謝の気持ちを形にしてお返しする「新築内祝い」が必要です。このとき重要になるのが、贈り物に添える「のし」のマナーです。水引の種類や色、表書きの文字、名前の書き方など、細かなルールを押さえておくことで、相手に丁寧な印象を与えることができます。この記事では、新築内祝いにおける「のし」のマナーや書き方について解説します。
新築内祝いにふさわしい水引

新築内祝いの場合は「蝶結び」
新築内祝いで使用するのしには、「蝶結び」の水引を選ぶのが基本です。蝶結びは、何度でも結び直せることから、「繰り返しても良い喜ばしいこと」に適しているとされます。新築というのは一度きりに見えるかもしれませんが、引っ越しや建て替えなど、将来的に繰り返しがあるかもしれない出来事であるため、蝶結びが適切です。
贈る相手に合わせた水引の色選び
水引の色は「紅白」または「金銀」が一般的に使われます。紅白は広く慶事に用いられる基本の色であり、親戚や友人、同僚などに対して贈る新築内祝いには特に適しています。一方で、金銀の水引はより格式の高い印象を与えるため、上司や取引先など、目上の方に対して贈る場合にふさわしい色合いとされています。贈る相手の立場や関係性を考慮して、ふさわしい色を選ぶようにしましょう。
相手に応じた本数の選び方
水引の本数には5本または7本が使われることが多く、それぞれに意味があります。5本は一般的な慶事で広く使用されており、親しい相手やカジュアルな場面での贈答に適しています。それに対して7本の水引は、より丁寧で格式ある贈り方とされており、特に目上の方や感謝の気持ちを深く伝えたい相手に対して選ぶのが適切です。贈る相手や状況によって、本数を使い分けることで、より心のこもった贈り物になります。
表書きと送り主の名前の書き方

新築内祝いで使う表書き
表書きには贈り物の目的を簡潔に記載する役割があります。新築内祝いの場合は「新築内祝」と記載するのが最も一般的ですが、相手や関係性に応じて「内祝」や「御礼」なども使われることがあります。使う言葉には意味があるため、シーンに応じた適切な文言を選ぶことが大切です。
表書きの書き方と使用する筆記具
表書きはのし紙の上側中央に丁寧に書くのが一般的です。使用する筆記具は毛筆や筆ペン、サインペンなどがふさわしく、ボールペンや万年筆は避けるのが礼儀とされています。文字を書く際は、水引にかからない位置に配置し、全体のバランスを意識して仕上げることが大切です。可能であれば印刷ではなく手書きにすることで、より心のこもった印象を与えることができます。
贈り主が誰か分かる名前の書き方
水引の下段には贈り主の名前を書きます。基本的にはフルネームを記載するのがマナーであり、名字だけでは誰からの贈り物か分かりにくい場合があります。夫婦で贈る場合は連名にし、右に夫、左に妻を記載するのが一般的です。家族全員で贈る場合は「〇〇家」や「〇〇一同」とすることも可能です。相手にきちんと伝わる書き方を意識しましょう。
内のしと外のしの違いと使い方

内のしと外のしの違い
贈り物に添える「のし」には、かけ方によって「内のし」と「外のし」という2つの方法があります。それぞれに意味や使い方の違いがあり、適切に使い分けることが求められます。のしのかけ方ひとつで、相手に与える印象や受け取られ方が変わるため、場面に合った正しい選び方が大切です。
贈り方に合わせたのしのかけ方
内のし
内のしは、のしをかけた後に包装紙で包む方法です。贈り物の目的を控えめに伝えたいときや、宅配で直接渡せない場合に適しています。目立たせずに心遣いを示すことができ、落ち着いた印象を与える形式です。
外のし
外のしは包装紙の外にのしをかける方法で、手渡しに向いています。贈り物の目的や送り主が一目で分かるため、正式な場面や開封の場にふさわしい方法です。相手に内容をはっきり伝えたいときに選ぶと良いでしょう。
贈る時期や品物選びの注意点

新築内祝いは引っ越し後1〜2ヶ月以内に贈る
新築内祝いは、新築祝いをいただいたらできるだけ早めに贈るのが礼儀とされています。目安としては、新居に引っ越してから1〜2ヶ月以内が一般的です。あまり遅くなると、感謝の気持ちが薄れてしまったように感じられる可能性があるため注意が必要です。
引っ越し前にお祝いを受け取った場合
新築祝いを引っ越し前にもらった場合、すぐに新築内祝いを贈るのが難しいこともあります。そのようなときは、まず口頭やメッセージなどでお礼の気持ちを伝え、落ち着いた時期にあらためて新築内祝いを贈るのが丁寧な対応です。相手に対して配慮を示すことができるため、信頼関係にもつながります。
相手の生活に合うものを選ぶ
新築内祝いとして贈る品物は、相手の年齢、家族構成、趣味、生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。実用的なタオルセットやお菓子、食品、日用品、カタログギフトなどが人気で、相手にとって使いやすいものが喜ばれます。贈る品物の価格は、いただいた新築祝いの3分の1から半額程度が目安とされており、高すぎる品を選ぶと相手に気を遣わせてしまうことがあるため注意が必要です。
まとめ

新築内祝いを贈る際は、「のし」のマナーを押さえることが大切です。水引は蝶結びを選び、紅白または金銀の色を用い、本数は5本か7本にします。表書きは「新築内祝」、名前はフルネームで記載するのが基本です。のしは宅配なら内のし、手渡しなら外のしが適しており、贈る時期は引っ越し後1〜2ヶ月以内が目安です。相手に合った品物を選ぶことで、感謝の気持ちが自然と伝わります。
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