結婚のお祝いをいただいた方に感謝の気持ちを届ける手段として、お礼状はとても重要な役割を果たします。特に結婚内祝いに添えるお礼状は、形式や言葉遣いに注意を払うことで、より丁寧な印象を与えることができます。便箋や封筒の種類、筆記具の種類、書き方のポイントや注意点など、基本的なマナーを理解しておくことが求められます。この記事では、結婚祝いの内容に応じたお礼の書き方、便箋の色やデザインの選び方、正しい書き方のマナーや注意点について解説します。
結婚祝いの内容に応じたお礼の書き方

現金へのお礼は使い道を添えて感謝を伝える
現金をご祝儀としていただいた際には、金額には触れず、どのように活用させてもらったかを簡潔に伝えるのが礼儀です。生活に役立っていることを明確にすることで、贈ってくれた方に対して誠実な印象を与えることができます。使い道がまだ決まっていない場合でも、「これから大切に使わせていただきます」といった表現で感謝を伝えることが可能です。
例文
このたびは、私たちの結婚に際しまして心温まるお祝いを頂戴し、
誠にありがとうございました。
いただいたお祝いは、新生活の家具購入の一部として大切に使わせていただきました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
品物のお祝いには使用感を文面にのせる
品物をいただいた場合は、何をいただいたか、どのように使っているか、そしてそれを使った感想を丁寧に述べることで、贈り主に喜んでもらえます。品の使い道や日常での活用場面を伝えることで、贈った相手が「役に立てて良かった」と感じられるような文面を目指しましょう。
例文
素敵なペアのワイングラスを贈っていただき、心より感謝申し上げます。
毎週末の夕食時に夫婦で使わせていただいており、食卓が華やかになりました。
いつも温かいお心遣いをいただき、本当にありがとうございます。
ギフト券は使い道が決まっていない時も意向を伝える
ギフト券や商品券などの金券をいただいた場合は、目に見える品ではないため、どのように使ったか、あるいは使う予定かを伝えることで、相手の気遣いが無駄になっていないことを伝えるのがポイントです。使い道がまだ決まっていない場合でも、今後の予定として記載するのが丁寧です。
例文
このたびは結婚のお祝いにギフト券をお贈りいただき、ありがとうございました。
新居のインテリアを整えるためのカーテン購入に活用させていただく予定です。
お心遣いに深く感謝いたします。
便箋の色やデザインの選び方

無地または罫線入りの便箋が定番
白無地の便箋、または淡い罫線が入ったものは、最も格式が高く基本とされるスタイルです。結婚内祝いのお礼状という改まった内容には、控えめで清潔感のあるデザインがふさわしいとされています。特に目上の方や年配の方、ビジネス関係の相手に宛てる場合は、このような便箋を用いることで、礼儀をわきまえた丁寧な印象を与えることができます。
友人宛てなら派手すぎない優しい柄で印象を良くする
親しい友人や同年代の親戚などには、上品なワンポイントのイラストや模様が入った便箋でも問題ありません。色は淡いパステルカラーなど、柔らかい印象のものを選ぶとよいでしょう。ただし、結婚内祝いという場面である以上、あくまで「控えめ」であることが大切で、派手な色味やキャラクターものは避けた方が賢明です。
封筒に収まりの良い便箋を選ぶ
便箋と封筒はセットで使用することが多いため、サイズや書式のバランスに注意を払う必要があります。便箋は三つ折りで封筒にぴったり収まるものを選び、封筒と紙の質感・色味にも統一感を持たせると、全体として丁寧な印象を与えます。縦書き・横書きも便箋と封筒で揃えるようにしましょう。
正しい書き方のマナー

段落の流れを整える
お礼状は、「前文」「主文」「末文」の三つで構成すると、落ち着いた丁寧な印象になります。前文では頭語と時候のあいさつ、相手の健康を気づかう一文を添えます。主文では、お祝いへの感謝、その品の活用状況や新生活の報告などを丁寧に伝えます。末文では相手の健康や今後のお付き合いへの感謝を述べて、結語で締めくくります。手紙の最後には日付と夫婦連名で署名し、旧姓も添えると親切です。
形式に合わせた書き方
文章は縦書きが基本ですが、相手や状況によって横書きでも構いません。句読点は改まった印象を大切にしたい時は省き、親しい相手には読みやすさを優先して使っても良いでしょう。筆記具は黒の万年筆、水性ペン、または筆ペンが適しています。文字は丁寧に書き、読みやすさと気遣いの両方を意識します。
全体の印象を丁寧に整える
便箋と封筒の書式やサイズは統一感を持たせましょう。便箋は封筒にきれいに収まるサイズを選び、折り方も整えて封をします。差出人情報は封筒の裏面に、宛名は表面中央に書きます。手紙を送る前に、誤字脱字や失礼な表現がないかを必ず確認し、最後まで丁寧な印象を保つことが大切です。
表現や言葉づかいで気をつけたい注意点

忌み言葉や重ね言葉は避ける
結婚というお祝いの場では、「切れる」「返す」「別れる」「戻る」など、不吉な意味合いを持つ言葉は使わないのがマナーです。また、「くれぐれに」「重ね重ね」といった重ね言葉も、再婚や繰り返しを連想させるため避けるのが無難です。文章を作成した後は、必ずこうした表現が紛れ込んでいないか見直しましょう。
句読点は使い方に注意する
縦書きの正式な手紙では、句読点を使わないのが伝統的な形式です。特に目上の方やマナーに厳しい相手に送る場合は、句点や読点を省くことでより丁寧な印象になります。一方で、友人やカジュアルな関係であれば、読みやすさを優先して句読点を使っても問題ありません。
伝わりやすく簡潔にまとめる
手紙が長くなりすぎると、相手にとって読みづらく感じられることがあります。感謝の気持ちを丁寧に伝えるのは大切ですが、簡潔で要点のまとまった文章にすることで、受け手に好印象を与えることができます。また、文末の挨拶や言葉づかいが丁寧かどうかも、書き終えた後にもう一度確認しましょう。
まとめ

結婚内祝いに添えるお礼状は、感謝を丁寧に伝えるための大切な手段です。お祝いの内容に合わせて文面を工夫し、便箋や封筒は相手にふさわしいものを選びましょう。文章の構成や言葉づかい、筆記具にも気を配り、忌み言葉や句読点の扱いにも注意することが大切です。心を込めて書かれた一通は、きっと相手に好印象を残します。
結婚内祝いならカタログギフトのハーモニックがおすすめ

結婚内祝い・引き出物におすすめのカタログギフト「ラ・マリエ」


