引き出物をお渡しするときのマナーとは?

<質問>
引き出物を訪問して渡そうと思っています。
その際、気を付けるポイントは何でしょうか?





<回答>

引き出物は、結婚式やお祝い会、祝賀パーティなどの祝い事でゲストに持ち帰っていただく贈答品のこと。また、法事や法要のお返しも引き出物と呼ぶので、慶事から弔事まで幅広く使われるギフトの名称です。

結婚式の場合、引き出物は挙式当日にゲストに持ち帰っていただくのが一般的です。披露宴にご招待できなかった、あるいは事情があって欠席された方から結婚祝いをいただいた場合、お返しとして贈る品物は引き出物とは呼ばず、表書きを「結婚内祝い」として後日改めてお渡しするか、配送してお贈りします。また還暦お祝い会や開店祝賀パーティなどのお祝いのお返しである引き出物、そして法事・法要の引き出物もお招きした方に当日持ち帰っていただくのが一般的です。

ですから、引き出物を当日に持ち帰っていただかない場合は、結婚式などお祝い事なら「内祝い」として、法要・法事などのお悔やみ事なら表書きを「志」や「粗供養」などと記して、日時を改めて渡すことになります。

では、引き出物に代わる内祝いや粗供養などを渡す際のマナーを紹介します。

まず、訪問の事前確認を取りましょう。日程を決めるには、予め電話やメールなどで先方の都合を尋ねた上で、日時を約束するのがエチケット。先方の予定を最優先する心配りが大切です。訪問する時間帯にも気を配りましょう。早朝や夜間、食事どきは避けるのが一般的です。そして、約束した時間よりも少し遅れてお伺いするのが作法となります。訪問先の準備が整うのを待つ意味もあり、約束時刻より数分程度遅れて到着するように心得ておきましょう。

次に、渡し方にも気配りしましょう。贈る品物は、正式には風呂敷ですが少なくとも紙袋に入れて持参するのがマナーです。お渡しするのは部屋に案内されてから。その際、品物を必ず風呂敷または紙袋から取り出しましょう。また、その紙袋などは持ち帰るのを忘れずに。取り出した品物は、まず正面を自分のほうへ向けて置き、贈る方の正面にのしが向くように回して、必ず両手で差し出します。「お祝いいただき、ありがとうございました」という感謝の言葉や「恙無く供養することができました」といった挨拶とともに渡すのが作法です。

最後に、品物の包み方、すなわち「のし紙」にも決まり事があります。法要・法事の引き出物ののし紙には「黒白か双銀の結び切り」の水引を用います。また、結婚内祝いには、10本の水引で結んだ「紅白結び切り」ののし紙を使用するのがマナーです。