快気祝いをお渡しするときのマナーとは?

<質問>
快気祝いを訪問して渡そうと思っています。
その場合、気を付けるポイントは何でしょうか?





<回答>

「快気祝い」は、病気やケガをした人がお世話になったり、お見舞いなどの心遣いをしてもらった人に対して贈るものです。また「快気内祝い」という呼称もありますが、「内祝い」は本来「身内の喜びを近しい方にお裾分けする」という意味合いのもので、快気内祝いは快気祝いよりも内々で行うものというニュアンスが含まれます。そのような理由から、「病気やケガが全快してすっかり良くなった」という場合には快気祝いを、「病状が良くなって退院はしたものの、まだ通院は続く」というような場合には快気内祝いと使い分けるケースもあります。
このように、快気祝いは、「自分の病気やケガが治ったこと」についてのお祝いですから、本来は「お見舞いのお返し」という意味は持たない贈り物でした。しかし現在では、「お見舞いに来てくれた感謝を伝えるとともに、退院をお知らせするギフト」として利用されています。

では、快気祝いを渡す際のマナーを紹介していきます。
まず、贈るタイミングを見計らいましょう。退院後、1週間から10日ほどすると、徐々に生活も落ち着いてくるに違いありません。快気祝いは、その頃に手配をするのが一般的です。なお、いくら毎日の生活が落ち着かないからといって、退院してから何ヵ月も経って快気祝いを贈るのは失礼です。退院後、1ヵ月以内には贈れるように準備を進めましょう。ただし、中には1、2週間のうちに贈るべきという風習の地域もあるため、詳しくは親族や贈答マナーに精通した地元の人などに聞いておくと安心です。

次に、訪問の事前確認を取りましょう。日程を決めるには、予め電話やメールなどで先方の都合を尋ねた上で、日時を約束するのがマナー。先方の予定を最優先する心配りが大切です。訪問する時間帯にも気を配りましょう。早朝や夜間、食事どきは避けるのが一般的です。そして、約束した時間よりも少し遅れてお伺いするのが作法となります。訪問先の準備が整うのを待つ意味もあり、約束時刻より数分程度遅れて到着するように心得ておきましょう。

快気祝いの金額の相場は、現金でもらった方はもちろん、品物を贈ってくれた方についても、およその金額を予想して、その額の半額から3分の1程度を目安としましょう。 また、のしを付けるのを忘れないこと。快気祝いは、病気やケガが良くなったことへのお礼であるため、二度と起こってほしくない事柄です。そのため「紅白の結び切り」の水引がついたのし紙を使います。表書きは、のし上に「快気祝」や「快気内祝い」、水引の下には体調を崩していた本人の苗字または姓名を記載します。

最後に、渡し方にも気配りしましょう。贈る品は、正式には風呂敷ですが少なくとも紙袋に入れて持参するのがマナーです。お渡しするのは部屋に案内されてから。その際、品物を必ず風呂敷または紙袋から取り出しましょう。また、その紙袋などは持ち帰るのを忘れずに。取り出した品物は、まず正面を自分のほうへ向けて置き、贈る方の正面にのしが向くように回して、必ず両手で差し出します。「退院しました」という報告や「お見舞いありがとうございました」といった感謝の言葉とともに渡すのが作法です。

なお、快気祝いの品物は、「二度繰り返さない」という意味を込めて、食べ物や消耗品など「消えてなくなる物」が定番。「(病を)水に流す」という意味につながるため、洗剤や入浴剤なども人気です。何を贈ればいいか迷う場合は、「相手が好きな品物を選べる」カタログギフトが最適でしょう。